職人の声
――――――――――――― 大豆を極めた、プロフェッショナル。
――――――――――――― 味に自信があるからこそ塩のみで味わってほしい。
マニュアルなんてないですよ。
豆腐を作る。この単純な工程は周囲の環境に大きく影響され、その日その日によって大豆への扱いを変えなければ商品の出来が変わってしまいます。
大豆のつかり具合から、煮る工程、にがりを打つ(*)といった豆腐を作る工程全てにおいて完璧にできたときは、やはりうれしいですし、やりがいが大きいですね。
*にがりを打つ:豆腐の原材料である凝固剤であるにがり(主成分は塩化マグネシウム)を入れること。にがりを入れるタイミングや成分の広がり方によって、豆腐の出来も左右されます。豆腐への真っ直ぐな気持ちがないと続かないと思います。
私たち豆腐屋は早朝から夜まで長時間大豆に向き合います。また、作業場の環境は苛酷で、冬はまだ暗いうちから作業しますので足元が冷えますし、逆に夏は大豆を煮ていると40℃以上になることもあります。
それでもお客さんの笑顔が頭から離れず、自ずと工場へ立つ。
豆腐が大好きですね。当店の豆腐はまず塩で食べてほしい。
当店で取り入れている「生絞り製法」は大豆の旨味と風味を最大限残し、雑味が一切ない。
冷奴もいいですが、湯豆腐や少し暖めた豆腐に塩をかけて食べれば甘さが楽しめると思います。