3Dプリンタについて
3Dプリンタとは?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3Dプリンター(スリーディープリンター、英語: 3D printer)とは、3DCAD、3DCGデータを元に立体(3次元のオブジェクト:製品)を造形する機器。通常のプリンターのように紙に平面(二次元)的に印刷する形式や、鋳型を作って造形材を充填・固形化する形式と異なる。日本語では立体印刷機(りったいいんさつき)[1]とも言う。
要するに、立体を表現する3Ⅾデータをもとに、一層一層形状を積み上げて、 実際の形状を作り上げる装置と言えます。
3Dプリンタの世界市場と日本市場
3Dプリンタは、1980年、名古屋市工業研究所の小玉秀男氏により発明されました。
非常に高価な機器が製造業の一部で使用されているにすぎない状態が続いていましたが、2009年に米国で基本特許の保護期間が終了したことで、普及に拍車がかかり広く一般にも知られるものとなりました。
世界の3Dプリンタ市場は、毎年対前年比17%程度の伸びを示していて、2020年には、230億ドル市場になると予測されています。
日本国内においても法人ユースのハイエンド機が好景気の影響で売り上げを伸ばしています。
反面、価格10万円以下のローエンド機は、マイナス成長となっています。
政府主導で普及に力を入れている国もありますが、日本では有効な利用方法を見いだせず伸び悩んでいる状況となっています。
世界の3Dプリンタ市場において、日本の占める割合は2017年には3.5%でしたが、2020年には2%に縮小すると予測されています。
日本の3Dプリンタ市場
ハイエンド市場
ハイエンド市場の中心となるのは製造業で、従来は試作品やモデル確認用途中心でした。しかし、3Dプリンタの性能向上にともない量産品を生産するための金型や、製品そのものの作成に使われ始めてきています。
日本では、優秀な職人の高度な技術により金型が作成されてきた経緯もあり、利用は増えてはいるものの、海外に比べるとまだ利用方法を模索中という状況が続いています。
ローエンド市場
10万円以下のローエンド市場においては、教育機関中心に台数を伸ばしてはいますが、個人ユースが大幅減となっています。一時のブームで知名度があがり買ってみた人達も、実際に使う用途が見いだせず趣味の範疇となってしまっています。 また、3Dプリンタで作成する3Dモデルの作成が困難なため、普通の人には使いづらいものとなっています。
3Dプリンタはオワコン?
ブームが去ったあと
一時のブームは過熱ぎみだったこともあり「3Dプリンタ」の名前だけは知られたものの、実際に使ったことがある人は多くはありません。
Amazonなどの通販サイトや家電量販店等で売られてはいるものの、買ったという人にはなかなか出会えないのではないでしょうか
当Webの目的
売り上げ台数は減少しているものの、3Dプリンタは確実に進化を続けています。海外では売り上げを伸ばしてきているというローエンド機を紹介し、3Dプリンタ市場の底上げに貢献したいと思っています。