Ptarmigan
ライチョウ
ABOUT
ライチョウは、日本や北半球の高山・寒冷地に生息する小型の鳥で、冬には真っ白な羽、夏には茶褐色の羽に変わることで知られています。岩場や草原でじっと身を潜め、寒さや天敵から身を守く姿は、まるで自然に溶け込む忍者のようです。昆虫や植物の芽、種子を食べる雑食性で、季節に応じた食生活を送ります。
その愛らしい姿と高山環境での生活ぶりから、登山者や野鳥愛好家に人気の鳥です。
Fun Fact
ライチョウはキジ目(Galliformes)のうち、テンジクライチョウ科(Phasianidae)に属し、高山・寒冷地適応の代表的な鳥とされています。体の色が季節によって変わる羽衣は保護色として進化し、極寒環境でも生き抜くための重要な適応です。
また、脚やくちばしには冬季の雪上生活に適した特徴があり、餌の採取や雪中の移動に役立っています。分類学的には、ライチョウ属 (Lagopus) の代表種として独自の進化系統を示しています。
| 学名 | Lagopus muta |
| 分類 | キジ目キジ科ライチョウ属 |
| 分布 | 日本(北海道・北アルプス・立山連峰など)、シベリア、アラスカ、北ヨーロッパ、カナダ北部 |
| 生息地 | 高山帯の岩場や草原、亜寒帯・寒冷地の荒地や丘陵地 |
| 体長 | 約35~40cm 翼開長:約 54~60 cm |
| 体重 | 約400~600g(季節や地域で変動あり) |



