dugong
ジュゴン
ABOUT
ジュゴンは、温暖な海に生息する海牛類の哺乳類で、愛らしい丸い顔となめらかな灰褐色の体が特徴です。見た目は大きく見えますが、その行動はゆったりとしており、草食性で海草を主に食べています。
昼間は海底に潜って食事をし、時に水面に浮かび休む姿も見られます。日本でも沖縄周辺に分布していましたが、近年は数が減少し、絶滅が危惧されています。その穏やかな表情と神秘的な存在感から、世界中で人気と関心を集めています。
Fun Fact
ジュゴンは、カイギュウ目(海牛目)の中で現存する唯一のジュゴン科に属する海生哺乳類で、マナティとは近縁ですが、系統的には明確に区別されます。
哺乳類の中でも比較的早い段階で水中生活に特化した進化を遂げ、肺呼吸を行いながらも海草を主食とする完全な草食性の生活様式を持っています。イルカやクジラのような歯クジラ類とは異なり、独自の進化を歩んだグループであり、その分類学的位置づけは非常にユニークです。
| 学名 | Dugong dugon |
| 分類 | カイギュウ目ジュゴン科ジュゴン属 |
| 分布 | インド洋から西太平洋にかけて広く分布。東アフリカ沿岸、紅海、インド、東南アジア、オーストラリア北部まで生息域が広がる。日本ではかつて沖縄周辺に生息していたが、近年は確認例が極めて少ない。 |
| 生息地 | 主に浅い沿岸の海域や湾、入り江などの 海草藻場(シーグラスベッド) を好む。河口やサンゴ礁付近でも見られるが、基本的には 水深10m前後の浅い海域 に多い。 |
| 体長 | 成体で2.5~3.3m程度。最大で約4mに達する記録もある。 |
| 体重 | 通常250~420kg。最大で500kg近くまで成長する個体も報告されている。 |



