Shoebill
ハシビロコウ
ABOUT
ハシビロコウは、アフリカの湿地帯に暮らす巨大な水鳥で、その幅広いくちばしと堂々とした姿が特徴です。動かずじっと獲物を待つことが多く、まるで彫像のように静止する姿から「動かない鳥」とも呼ばれます。
魚やカエルを捕まえるための鋭いくちばしと、長くて力強い足で、泥や浅瀬の中を巧みに移動します。その独特な表情と堂々たる佇まいから、動物園や野鳥愛好家に人気の高い鳥です。
Fun Fact
ハシビロコウは、ペリカン目(Pelicaniformes)に属する大型鳥類で、ハシビロコウ科(Balaenicipitidae)に分類されます。現生ではハシビロコウ属 (Balaeniceps) の単独種として独自の系統を持ち、他の鳥類とは大きく異なる進化を遂げました。
幅広く頑丈なくちばしは魚を捕まえるのに特化しており、足や体の構造も湿地での待ち伏せ捕食に適応しています。動かずに獲物を待つ独特の行動は、エネルギー消費を最小化する効率的な捕食戦略として進化したと考えられています。
| 学名 | Balaeniceps rex |
| 分類 | ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属 |
| 分布 | 中央アフリカ(ウガンダ、南スーダン、ザンビア、コンゴ民主共和国など) |
| 生息地 | 湖沼や湿地帯、葦原の多い浅い水域 |
| 体長 | 約115~150cm 翼開長時、約230~260cm |
| 体重 | 約4~7kg |



