Aye aye
アイアイ
ABOUT
アイアイは、マダガスカルの夜の森にひっそりと暮らす原猿類で、長く細い中指と大きな耳、ふさふさの尾が印象的。見た目は少し奇妙ではありますが、その独特な姿から「ゴッドイーター」のようなニックネームで呼ばれることもあります。
夜になると木の幹を指でトントンと叩き、内部の幼虫を sensing(感知)して穴をあけ、細い指で引き出して食べるという独自の採食法(打鍵法)を使います。体は意外に小さく、人目を避けて樹上で暮らす夜行性の生き物です。
Fun Fact
アイアイは、霊長目(Primates)の中でも非常に特殊な位置を占める種とされ、「原始的」な系統を残しつつも、進化的に高度に適応した特徴を持っています。中でも、歯の構造(続生する切歯)や指骨の形、聴覚器官の発達など、多くの面で他の霊長類とは大きく異なる形質を示します。
分類学的には、アイアイだけを含む アイアイ科(Daubentoniidae)、属 Daubentoniaとして扱われ、近縁種は絶滅したものを除いて存在しません。こうした独自性は、霊長類の進化の歴史を理解するうえでも非常に注目されてきました。
| 学名 | Daubentonia madagascariensis |
| 分類 | 霊長目原猿亜目アイアイ科アイアイ属 |
| 分布 | マダガスカル全域にわたるが、主に東部・北部・中部の森林域で記録されている。 |
| 生息地 | 熱帯雨林、乾燥林、落葉林、さらにはココナッツ農園など人間の作った環境にも適応する例あり。 |
| 体長 | 約30~37cm(30-37cm程度)尾長は約44~53cm程度(体長を超える長さ) |
| 体重 | 雄で約2.62kg、雌で約2.57kgあたり(ほぼ同程度) |



