星座を知る

黄道12星座について

黄道十二星座(こうどうじゅうにせいざ)は、占星術や天文学において重要な星座です。これらの星座は、一年を通じて太陽がそれぞれの星座を通過する時期に基づいて割り当てられ、古代バビロニアやギリシャから伝わる伝統的な占星術の基盤となっています。

それぞれの星座には、象徴や性格的な意味が割り当てられており、誕生日に基づいて個々の人々の性格や運命を占うために用いられます。それではさっそく、黄道十二星座を見てみましょう。

おひつじ座

おひつじ座

1. おひつじ座が見える時期

おひつじ座は、10月から3月頃が最も見やすい時期となります。日本では、秋の終わりから冬の夜空におひつじ座を見つけることができ、特に12月から1月にかけての時期が良い観測期間です。

2. 位置と見つけ方

おひつじ座は、北の空に位置しています。「さんかく座」や「おうし座」などの周囲の星座を頼りに探すことができます。おひつじ座の形は、「頭を下げた羊」のような形をしており、星の並びはアーチを描くように見えます。

3. 神話と由来

おひつじ座は、古代ギリシャ神話に登場する「金羊毛の物語」と関連しています。おひつじ座の形は、この伝説的な金羊毛を持つ羊を象徴しているとされます。

4. 占星術でのおひつじ座

占星術では、おひつじ座は黄道十二星座の最初の星座であり、3月21日〜4月19日生まれの人が該当します。占星術的には「火のエレメント」に属し、情熱的でエネルギッシュ、先導的な性格を象徴します。

5. おひつじ座流星群

おひつじ座には、いくつかの流星群も関連しています。その中でも「おひつじ座流星群」は、毎年5月中旬に活動のピークを迎えます。

おうし座

おうし座

1. おうし座が見える時期

おうし座は、11月〜4月頃に観測することができます。特に、12月から1月にかけてが最も観測しやすい時期です。夜空でとても目立つ星座の一つで、北半球の冬の星座としてよく知られています。

2. 位置と見つけ方

おうし座は、オリオン座の左上に位置し、明るい星「アルデバラン」や「プレアデス星団(すばる)」を目印にして見つけることができ、V字型の星の並びが特徴です。

3. 神話と由来

おうし座は、ギリシャ神話に登場するゼウスが変身した白い牡牛が由来です。ゼウスは、フェニキアの王女エウロペを魅了し、白い牡牛の姿で誘拐しクレタ島に連れて行きました。この牡牛が天に上げられておうし座になったとされています。

4. 占星術でのおうし座

占星術では、おうし座は4月20日〜5月20日生まれの人々を象徴します。おうし座の人は、堅実で忍耐強い性格とされ、物質的な安定や美的感覚を重んじると考えられています。また、地のエレメントに属しており、金星が支配星です。

5. おうし座流星群

おうし座には「おうし座流星群」があり、毎年10月末から11月初旬**に活動のピークを迎えます。この流星群は比較的小規模ですが、明るい火球(特に明るい流れ星)が出現することが特徴で非常に美しい現象です。

ふたご座

ふたご座

1. ふたご座が見える時期

ふたご座は、12月から5月頃までの間、北半球で観測できます。1月から2月にかけてが最も観測しやすい時期で、この時期の夜空の高い位置にふたご座が輝いています。

2. 位置と見つけ方

オリオン座の左上に位置しており、特に双子の兄弟を象徴する明るい2つの星「カストル」と「ポルックス」が並んで輝いているのが特徴です。オリオン座の近くにあるため、目印に探すと見つけやすいです。

3. 神話と由来

ふたご座は、ギリシャ神話の双子の兄弟、カストルとポルックスに由来しています。ゼウスはこの兄弟の絆に感動し、二人を天に上げてふたご座にしたという伝説が残されています。

4. 占星術でのふたご座

5月21日〜6月21日生まれの人々を象徴します。ふたご座の人は、知的でコミュニケーション能力が高く、社交的で好奇心旺盛な性格とされています。多面的な性格を持ち、変化を楽しむ傾向があります。また、ふたご座は風のエレメントに属しており、支配星は水星です。

5. ふたご座流星群

毎年12月中旬に活動のピークを迎えるふたご座流星群で特に有名です。ふたご座流星群は比較的ゆっくりとしたスピードで現れるため、観察がしやすい流星群としても知られています。

かに座

かに座

1. かに座が見える時期

かに座は、1月から6月頃にかけて北半球で観測できます。特に、2月から3月が最も良い観測時期で、夜空の高い位置に現れます。かに座は他の目立つ星座に比べて星が暗いため、光害の少ない場所で観察するのがおすすめです。

2. 位置と見つけ方

しし座(獅子座)とふたご座(双子座)の間にかに座は位置しています。星座としては非常に暗く、はっきりとした形が見えにくいので、他の星座を参考に探すことが重要です。かに座の中心にあるプレセペ星団が、かに座を見つける際の重要な手がかりになります。

3. 神話と由来

かに座は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが十二の難行の一つで退治したヒュドラとの戦いに登場するカニが由来です。このカニがヘラクレスに挑みましたが、彼に踏み潰されてしまいました。この勇気を称えて、女神ヘラがこのカニを天に上げ、星座にしたとされています。

4. 占星術でのかに座

占星術では、かに座は6月22日〜7月22日生まれの人々を象徴します。かに座の人は、感受性が豊かで、家庭的で保護者的な性格を持つとされています。また、かに座は水のエレメントに属し、月が支配星です。このため、感情の動きが激しく、強い直感力や感情的なつながりを大切にする傾向があります。

しし座

しし座

1. しし座が見える時期

2月から7月頃にかけて北半球で観測できます。3月から4月が最も良い観測時期で、この時期はしし座が夜空の高い位置に見えます。春の夜空の代表的な星座であり、非常に見つけやすい星座の一つです。

2. 位置と見つけ方

しし座は、明るい星が集まっているため、比較的簡単に見つけることができます。特に、しし座のレグルス(Regulus)という非常に明るい星が目印になります。

3. 神話と由来

しし座は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが退治した「ネメアのライオン」に由来しています。このライオンは、鉄のように硬い皮膚を持っておりましたが、ヘラクレスはライオンを倒しその皮を自分の防具としました。このライオンが天に上げられ、しし座となりました。

4. 占星術でのしし座

占星術ではしし座は、7月23日〜8月22日生まれの人々を象徴します。しし座の人は、自信に満ち、創造的でカリスマ性があり、リーダーシップを発揮する性格とされています。また、しし座は火のエレメントに属しており、支配星は太陽です。このため、明るくエネルギッシュで、注目を浴びることを好む傾向があります。

5. しし座座流星群

毎年11月中旬に活動のピークを迎えるしし座流星群があります。条件が良い年には大規模な流星雨が観測されることもあります。特に、20世紀初頭に見られた流星雨は非常に有名です。

おとめ座

おとめ座

1. おとめ座が見える時期

3月から8月頃にかけて北半球で観測できます。4月から5月が最も良い観測時期です。広大な星座で、春の夜空でよく目立ち、特に明るいスピカ(Spica)という星を目印にすると見つけやすいです。

2. 位置と見つけ方

おとめ座は、しし座の東側に位置し、南の空に大きく広がっています。星座全体は細長い形をしており、春の夜空の中で非常に目立つ存在です。おとめ座を見つける最も簡単な方法は、非常に明るい星であるスピカを見つけることです。

3. 神話と由来

おとめ座はギリシャ神話では豊穣や収穫を司るデメテルや、その娘のペルセポネと関連しています。ペルセポネが冥界にいる間は冬が訪れ、地上に戻ると春が来るという神話は、季節の移り変わりを象徴しています。

4. 占星術でのおとめ座

占星術では、おとめ座は8月23日〜9月22日生まれの人々を象徴します。おとめ座の人は、几帳面で実務的、分析力に優れた性格とされ、他者に対して奉仕的であることが多いと考えられています。おとめ座は地のエレメントに属し、支配星は水星です。これにより、知性や論理的な思考、細部へのこだわりが強い傾向があるとされています。

てんびん座

てんびん座

1. てんびん座が見える時期

てんびん座は、4月から10月頃に北半球で観測できます。5月から6月が最も観測に適した時期で、特に南の空に比較的高く昇ります。てんびん座は黄道上に位置し、太陽や月、惑星が通過することがあるため、黄道近くの他の星座と一緒に観測されることが多いです。

2. 位置と見つけ方

さそり座とおとめ座の間にてんびん座は位置しています。星座全体としては、天秤の形を表現するような四辺形を形成していますが、目立つ明るい星が少ないため、周囲の星座(おとめ座のスピカやさそり座のアンタレス)を頼りに探すことが多いです。

3. 神話と由来

てんびん座は、正義の女神アストレアが持つ天秤が由来です。アストレアはギリシャ神話の正義と平和の女神で、人間の善悪を裁定するために天秤を持っていました。

4. 占星術でのてんびん座

占星術では、てんびん座は9月23日〜10月23日生まれの人々を象徴します。てんびん座の人は、バランス感覚に優れ、調和を重視する性格とされ、他者との協力や社交的な活動を好む傾向があります。また、美や芸術、平和を求める性質を持つとされています。てんびん座は風のエレメントに属し、支配星は金星です。このため、美的感覚や社交性が特に強調されます。

さそり座

さそり座

1. さそり座が見える時期

5月から11月頃にかけて北半球で観測できます。7月から8月にかけてが最も良い観測時期で、夜空の南の空に低めに広がります。さそり座は夏の星座として知られており、特に南の方角で低い位置に見えるため、観測する場所はできるだけ視界が開けた場所を選ぶのがおすすめです。

2. 位置と見つけ方

いて座(射手座)の西側にさそり座は位置しています。さそりの形をそのまま象徴しており、さそりの「頭」から「尾」、尾の先に「毒針」がある形が見えます。さそり座のアンタレスという明るい赤い星が特に目立つためさそり座全体を追いやすいです。

3. 神話と由来

さそり座はギリシャ神話の英雄オリオンに関連する神話が有名です。さそりは星座として天に上げられ、オリオンもまた星座となりました。さそり座が昇るとオリオン座は沈むため、この神話の象徴が夜空に反映されているとされています。

4. 占星術でのさそり座

占星術では、さそり座は10月24日〜11月22日生まれの人々を象徴します。さそり座の人は、情熱的で直感的、深い感情を持つ性格とされ、秘密を守り、強い意志を持つと考えられています。さそり座は水のエレメントに属し、支配星は冥王星と火星です。これにより、さそり座の人は、感情やエネルギーを秘めていることが多く、執念深い一面もあるとされています。

いて座

いて座

1. いて座が見える時期

6月から11月頃にかけて北半球で観測できます。特に7月から8月が最も良い観測時期で、南の空に低く広がります。いて座は、天の川銀河の中に位置し、輝きを背景にしているため、夏の星座の中でも一際注目される星座です。

2. 位置と見つけ方

いて座はさそり座の東側に位置し、天の川の中に広がっています。星の並びはティーポット(やかん)の形に似ていることで知られ、初心者でも比較的簡単に見つけることができます。

3. 神話と由来

いて座は、ギリシャ神話のケンタウロスの賢者ケイローンに関連しています。ケイローンは星座として天に上げられ、いて座となったとされています。また、いて座は「半人半馬のケンタウロスが弓を引いている姿」として描かれます。

4. 占星術でのいて座

星術では、いて座は11月23日〜12月21日生まれの人々を象徴します。いて座の人は、自由を愛し、冒険心が強く、哲学的な思考を持つとされます。行動的で、理想を追い求める性格を持ち、また正直で真っ直ぐな人が多いとも言われています。いて座は火のエレメントに属し、支配星は木星です。これにより、いて座の人々は、拡大志向や自由を追い求める性質が強いとされています。

5. いて座矢状流星群

毎年5月に活動のピークを迎える「いて座矢状流星群」があります。この流星群は、比較的少数の流星が観測されるものの、天の川が美しい夏の夜に見られる流星群として親しまれています。

やぎ座

やぎ座

1. やぎ座が見える時期

やぎ座は、7月から12月頃にかけて北半球で観測できます。特に9月から10月が最も良い観測時期で、南の空にやぎ座が昇ります。

2. 位置と見つけ方

やぎ座は、いて座(射手座)とみずがめ座(水瓶座)の間に位置しています。星座としては、地平線に近い低い位置に広がっており、やや暗い星座ですが、V字型に広がる形が特徴です。いて座を目印にしながら南の低い空に目を向けると、やぎ座を見つけることができます。

3. 神話と由来

やぎ座は、ギリシャ神話の牧神パーンに関連しています。パーンは半分がヤギ、半分が人間の姿をした神でした。神々が怪物ティフォンに襲われたとき、パーンはヤギの姿になって川に飛び込み、下半身が魚、上半身がヤギの姿に変わってしまいました。この姿がやぎ座として星空に描かれたとされています。

4. 占星術でのやぎ座

占星術では、やぎ座は12月22日〜1月19日生まれの人々を象徴します。やぎ座の人は、責任感が強く、勤勉で目標志向の性格とされ、地道に努力して成功を収める傾向があります。また、やぎ座は地のエレメントに属し、支配星は土星です。これにより、やぎ座の人々は、現実的で慎重な性格を持つとされ、安定を求める傾向が強いと考えられています。

みずがめ座

みずがめ座

1. みずがめ座が見える時期

みずがめ座は、8月から12月頃にかけて北半球で観測できます。9月から10月が最も良い観測時期で、南の空に広がります。秋の夜空に見える星座の一つで、比較的暗い星々から成るため、光害の少ない場所で観測することが推奨されます。

2. 位置と見つけ方

やぎ座(山羊座)の東側うお座(魚座)の西側に位置しています。形状は、壺から水を注ぐ人を象徴するもので、広く散らばった星々が大きな壺を形作るような構造になっています。見つける際のポイントとしては、南の空に見えるやぎ座やうお座を頼りにしながら、その間にあるみずがめ座を探すことが有効です。

3. 神話と由来

みずがめ座は、ギリシャ神話に登場するガニュメデスという若者に関連しています。ガニュメデスは、非常に美しい少年で、大神ゼウスによって天に連れて行かれ、神々の酒「ネクタール」を注ぐ役割を与えられました。彼が壺から神々に酒を注ぐ姿が、みずがめ座の象徴となっています。

4. 占星術でのみずがめ座

占星術では、みずがめ座は1月20日〜2月18日生まれの人々を象徴します。みずがめ座の人は、独創的で未来志向、個性的な性格とされています。自由を愛し、変化を恐れず、他者との協力やコミュニティを大切にする傾向があります。みずがめ座は風のエレメントに属し、支配星は天王星です。このため、創造力や変革を求めるエネルギーが強い星座とされています。

うお座

うお座

1. うお座が見える時期

うお座は、9月から2月頃にかけて北半球で観測できます。特に10月から11月が最も観測に適した時期です。この時期、夜空の南東から南の方向に見える星座です。うお座は秋から冬にかけての星座であり、黄道上に位置しているため、太陽や月、惑星がこの星座を通過することもあります。

2. 位置と見つけ方

みずがめ座の東側、おひつじ座(牡羊座)の西側に位置しています。星座全体は二匹の魚がリボンで結ばれた姿を表しており、空に大きく広がっていますが、明るい星が少なく、星座の形を捉えるのは難しい場合があります。見つける際には、おひつじ座やみずがめ座、そして近くにある四辺形のペガスス座を目印にして探すと良いでしょう。

3. 神話と由来

うお座は、ギリシャ神話に登場するアフロディーテとその息子のエロスに関連しています。二人は怪物テュポンに追われた際、二匹の魚に変身して逃げ、川を渡って安全な場所にたどり着きました。後に、この魚たちが天に上げられて星座となったと言われています。

4. 占星術でのうお座

占星術では、うお座は2月19日〜3月20日生まれの人々を象徴します。うお座の人は、感受性が豊かで、想像力が強く、共感力があるとされています。また、芸術的な才能や直感力がある一方で、現実逃避しやすい面もあると考えられています。うお座は水のエレメントに属し、支配星は海王星です。これにより、夢や神秘、深い感情とつながりが深い星座とされています。

6. うお座銀河団

うお座には、数多くの銀河が集まったうお座銀河団が存在しています。これらの銀河団は非常に遠方にあり、観測には大型の望遠鏡が必要です。

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